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米中の大学パートナーシップで中国農村開発のEBPMに挑む
スタンフォード大学の農村部教育アクション・プログラム(REAP)は中国農村部の人々の生活を改善するために中国とアメリカ、ヨーロッパの大学による比類のない共同研究体制を確立した。REAPの成功は、科学的な手法の開発への応用と社会的インパクト創出を目的とした国際的パートナーシップの可能性を示している。 ※本稿は、SSIR Japan 編『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版 03 科学技術とインクルージョン』より転載したものです。 ティエンリー・ファン スコット・ロゼールが初めて中国を訪れたのは1984年、コーネル大学の大学院博士課程で開発経済学を学んでいたときだ。南京農業大学(NAU)での講義に協力するための訪問だった。1980年代後半には、論文執筆のための調査の一環として中国で現地調査を開始した。中国が海外の研究者に門戸を開いて以来、初の外国人による現地調査の1つである。ロゼールはハイブリッド米導入の経済性について研究しており、村のリーダーが新しい品種の米を導入することにどのような反応を示し、ハイブリッド米が農村の暮らしにどう影響するかを調べようとしていた。 それ以来、中国と密接な関係を保っている。ロゼールは現在、スタンフォード大学と中国の数十校のパートナー大学が共同研究を行う組織、スタンフォード大学農村部教育アクション・プログラム(Rural Education Action Program, REAP)を率いている。 15年にわたりREAPが力を入れているのは、中国農村部の健康と教育の問題について、革新的で規模の拡大が可能な解決策を見つけることだ。これまでに、栄養状況の改善、学校でのよりよい指導法の推進、乳幼児の保健と認知能力の向上、教室での学習効果を高めるためのコンピュータの活用などに取り組んできた。こうしたすべての取り組みに共通するのは「効果があるものを見つけ、規模を拡大して実践する」というシンプルなものだ。 REAPは開発経済学のなかでも、一次データと統計を用いた社会プログラムの厳密な評価を重視する一派に属している。そこでは、社会プログラムの効果を医学の臨床試験と同様の方法で測定する。まず、標本として十分な数の人々を選ぶ。そしてその人たちをランダムに半分に分け、片方だけに介入を行って、2つのグルー

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翻訳者

  • 東方雅美
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