
雇用における差別はなぜなくならないのか
※本稿は、SSIR Japan 編『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版 04 コレクティブ・インパクトの新潮流と社会実装』より転載したものです。
チャナ・R・ショーンバーガー
雇用における差別は違法である。では、いまだ差別が後を絶たないのはなぜだろうか?
ニューヨーク大学スターン経営大学院の2人の研究者が新たに発表した論文では、その理由を解明するため、偏見と「能力の認識」がどのように影響し合うのかに焦点が当てられた。
できる限り優秀な人材を採用しようとすると、人は、仕事に関連しそうな資質を重視する傾向がある。その資質がたとえ候補者本人がコントロールできるものでなく、法律によって保護されているものであっても、だ。
「我々は、能力主義という基本理念を通じてさえ、差別が強められることを明らかにした。人はそのような行動が差別的ではなく適切で正しいことだと考えるからこそ、差別をしてしまう可能性がある」と同論文には書かれている。
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翻訳者
- 杉山次郎