2003年に産声を上げて以来、社会イノベーションの「知の拠点」として世界で高い評価を受けるグローバルマガジン、スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビューの日本版が、このたび、大学院大学至善館インパクトエコノミーセ […]
投稿者: SSIR-J
社会の暴走を防ぐのは政府でも企業でもない「3本目の脚」だ
特定の1つのセクターが社会を牛耳ると、社会のバランスが失われて、人々が苦しみを味わう結果になる。共産主義体制の下で政府セクターが社会を支配したときもそうだったし、資本主義の名の下で民間セクターが社会を支配している今日もそのようなことが起きている。社会が健全であり続けるためには、敬意を集める政府セクター、責任感をもった民間セクター、そして強靭な多元セクターが欠かせない。この3つ目のセクターを「非営利セクター」や「第三セクター」などといった不適切な呼び名ではなく、「多元セクター」と呼ぶことにより、このセクターをほかの二つのセクターと対等のしかるべき地位に位置づけることが可能になる。そうすれば、社会のバランスを取り戻すうえでこのセクターだけが果たせる役割を私たちも正当に評価できるようになるだろう。
沖縄への基地と貧困の集中は現代における植民地主義の残滓である
沖縄の米軍基地問題はしばしば安全保障や地域経済の問題とすり替えて論じられる。しかしその本質は、沖縄と本土の権力関係が生んだ構造的差別である。差別是正のための法的根拠および民主的実践とは。
ソーシャルアントレプレナーシップを定義する
社会的起業、社会奉仕、社会運動の違いとは
SSIRとの17年間と記憶に残る8つの記事ー編集長エリック・ニーからの手紙
今号は私が編集に携わったスタンフォード・ソーシャル・イノベーション・レビュー(SSIR)の72号目で、これが私の手がける最後の号になります。SSIRの編集長としての役割から退いた後は、旅行や家族・友人との時間を過ごし、著者やアドバイザーとしてソーシャルイノベーションに関わっていきたいと思います。
デザイン思考は期待外れだったのか
デザイン思考は、世界の複雑な社会的課題を解決できると期待されたが、それに十分に応えてきたとはいえない。デザインに批判的に向き合うことで、デザイナーは自分たちの方法論の有効性を証明するためではなく、コミュニティのために働くことができるようになる。
システム変革を加速するためにはデザイン思考の進化が必要だ
より複雑な社会課題に対処するためには、デザイン思考をいまよりもはるかに協調的で、システム変革を志向するものに変えていく必要がある。
1歳未満の子どもへの給付金がもたらすインパクト
近年、行動科学や社会科学の分野では、家庭や社会のなかで幸せに生きていくうえで、幼少期の保育と教育が重要であることを説いた研究が相次いでいる。
投資先の行動を変えたければ「株売却」より「意思表明」を
シカゴ大学ブース経営大学院教授のルイジ・ジンガレス(財政学)は、コーポレートガバナンスが専門で、現在の研究テーマは「投資家・顧客・従業員が、企業の経営陣に対して、自身の価値観や優先順位をどのように主張しているか」である。
わたしを支えてくれる本: 人と自然の〈あいだ〉をめぐって
社会変化は個人の内面から始まる。