アメリカのレコード会社の3大メジャーレーベルといえば、ユニバーサル ミュージック グループ、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ワーナーミュージック・グループ。このビッグスリーに戦いを挑んだのが、新興のコバルト・ミュージック・グループだ。エシカル・テクノロジーを駆使して、ミュージシャンへの著作権料の分配率を引き上げ、支払いを迅速化し、情報の透明性を高める戦略に打って出た。彼らはアーティストが食い物にされることで成り立ってきた業界をどこまで改革できるのか。
テクノロジー・データ科学
データ利用の植民地主義を脱却せよ
データ・コロニアリズム(データの植民地主義)が根強く残っているがそれを変えなければ真のエンパワーメントは実現できない。
科学の「厄介な問題」とシビックサイエンスをどうつなぐか
科学が急速に発展する時代において、フィランソロピーは「シビックサイエンス(市民科学)」文化の確立に欠かせない役割を果たすようになった。シビックサイエンスとは、科学技術が社会に与える影響について科学者と市民が幅広く対話し、共にその方向性の決定に関わっていくプロセスだ。
個人のデータ提供をめぐる2つの未来
私たちは2つのデータ寄付モデルの間で選択を迫られている。一方は企業が決定権を支配するモデルでありもう一方は草の根の市民行動によってコントロールされるモデルである。どちらが勝つかによって人々が自らのデジタル情報に対してどれほどの決定権を持つかが決まる。
NASAも注目する市民のための気候変動データ収集アプリ
気候変動に向けた取り組みへとコミュニティを動かす市民参加型のデジタルプラットフォーム「I See Change」とは
環境正義を実現するコミュニティ主導型科学の可能性
科学者と市民が協働して科学を実践する市民科学において新たに注目されている領域がコミュニティ主導型科学だ。地域社会の問題について住民が科学者に支援を要請することから始まり住民生活の目に見える改善をインパクトとして重視する。自然災害、公衆衛生、環境汚染などの分野を中心に導入されているそのプロセスを通じてより民主的で公正な科学のあり方が模索されている。
Editor’s Note:科学技術とインクルージョン
誰も取り残さない科学テクノロジーのあり方とは
なぜテクノロジーだけで教育は変えられないのか
MOOCsやAI教師など新しい技術が広がり、誰にでも平等な教育機会が実現するという期待が高まっているが、いまだ本質的な教育改革に至っていない。テクノロジーの導入だけではなぜ不十分なのか?
また、「教師」は本当に不要になるのだろうか?
社会課題を解くための「共通言語」はAIでつくれるか
誰もが「ウィザード」になる世界へ
サイエンスと現場の「言語の壁」をどう乗り越えるか
複雑な問題解決にデザインの力を活かす