特定の1つのセクターが社会を牛耳ると、社会のバランスが失われて、人々が苦しみを味わう結果になる。共産主義体制の下で政府セクターが社会を支配したときもそうだったし、資本主義の名の下で民間セクターが社会を支配している今日もそのようなことが起きている。社会が健全であり続けるためには、敬意を集める政府セクター、責任感をもった民間セクター、そして強靭な多元セクターが欠かせない。この3つ目のセクターを「非営利セクター」や「第三セクター」などといった不適切な呼び名ではなく、「多元セクター」と呼ぶことにより、このセクターをほかの二つのセクターと対等のしかるべき地位に位置づけることが可能になる。そうすれば、社会のバランスを取り戻すうえでこのセクターだけが果たせる役割を私たちも正当に評価できるようになるだろう。
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時間の寄付か、お金の寄付か
非営利団体は金銭の寄付を望んでいるにもかかわらず、なぜ寄付者はお金ではなく、ボランティア活動による支援を好むのだろうか。また、どのようにすれば、非営利団体は寄付者に対して、金銭的支援を促すことができるだろうか。
非営利団体を悩ます「間接費」のジレンマ
「非営利団体は、寄付や助成金は事業にまわすべきで間接費や管理費は最小限に抑えるべきだ」
世間に広く根付いているこの考え方が実は非営利団体の経営を追い詰めている。この悪循環はどのような構造になっていてそれを断ち切るためには何が必要なのか?(SSIR 2009年 秋号)
危機を乗り越えるミッション・ドリブン・リーダーシップ
非営利団体のマネジャーに1つアドバイスしよう。それは、世界がひっくり返るような危機が訪れたときには、長期的視点で臨むということだ。
コラボレーションで生じる「わかりあえなさ」とどう向き合うか
互いの共通点と相違点を把握する