解決手法

ソーシャルイノベーション

Editor’s Note:他を生かす「循環」の恵み

今号は「循環」がテーマです。循環と似て非なるものに「反復・繰り返し」があります。循環と反復の違いは何か。それは、循環は他を生かすことや再生と結びついているということではないでしょうか。大切なものを未来に受け継いでいく「循環」について、さまざまな角度から考えていきます。

「内なる自分」との対話

わたしを支えてくれる本: 自分のなかに埋め込まれたリーダーシップの種

社会問題に挑む組織のリーダーを務めるなかで、自分が取り組まざるを得なかったことのひとつは、「いかに驕らないか」ということだった。現場が見えづらい国際協力においては、たとえば途上国に住み続けているだけで何気なく「すごいですね」と言われてしまうことがある。

「内なる自分」との対話

わたしを変えてくれた本: 「わかりあえない」に差し込んだ光

「わかりあえない」とのつき合いは長い。対処方法も心得ている。わがままな要求や期待通りにならないことにも、若い頃のようにイライラしたり声を荒らげたりもせず、落ち着いて対応できる。どうしても受け入れ難い相手なら、距離をとって自分の心を守ることもできる。それがいままでのわたしのやり方だった。

リーダーシップ・人的資本強化

「自分らしさを増幅する」社会起業家のエコシステム: 日本的な知識創造体としてのETIC.

いま、日本においても多様な社会課題の解決に挑戦する社会起業家の存在感が増している。この社会起業家の育成、支援に日本で最も早くから取り組んできたのが、NPO法人ETIC.(エティック)だ。ETIC.がなぜ、多くの起業家が育つコミュニティとなりえたのか。その背後にはあらゆる「思惑」から起業家を解放するという独自の哲学に基づくエコシステムづくりがあった。